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『トイレ…』 眠さからか。少し酔い始めたのか。 フラフラと1階のトイレに向かう三好。 うるさいくらい喋っていた男が姿を消すと。 一瞬にして辺りは静まり返った。 『…藍と同じ高校?』 無言を脱すべく声を掛けるとビクリと体を震わせ。 酎ハイの缶への視線を俺に向けた。 『…はい。同じクラスで… 哀原くんから電話もらったからって一緒に来ました。』 『あぁ~むさ苦しくてビックリしたでしょ?』 『はい!』 あまりの力の入った返事に一瞬驚き。 それはすぐに笑いに変わった。 綾乃も。自分自身の声に吹き出し、顔を見合せ笑ってしまった。
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