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『今日は泊まってくの?』
携帯のディスプレイを確認すると、夜中の3時を回っていた。
『…藍の家に泊まろうと思ったんですけど…』
隣の部屋からは豪快なイビキ。
『泊まっちゃったら?多分起きないよ』
『…ですよね』
『俺も泊まるから一緒に寝よう!』
いつの間にか戻ってきていた三好は。襖に寄りかかり敬礼していた。
危ない千鳥足で押し入れまで進み、布団を引いて横になった三好は。
右半分を開け
‘ここに寝ろ’
と言わんばかりに布団を叩いた。
『…』
困惑した表情の綾乃が。
助けを求めるかのように俺を見た時には…
自分の叩く布団の音を子守唄に。
三好は眠ってしまっていた。
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