梟と猫

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 小太郎が建設業で有名な北条氏政の養子となったのは、中学三年の夏の事だった  北条家の暮らしは、今まで孤児院での暮らしとは雲泥の差であり、小太郎の謙虚な性格もあって、そんな北条家での生活になかなか馴染めずにいた  そんな小太郎に声をかけたのは、義兄の氏照だった 「知り合いの社長がハウスキーパーを探しているのだか、アルバイトでもしてみるか?」  氏照の言葉に大きく頷いた小太郎だった  そうして小太郎は、不動産業を営む松永久秀のハウスキーパーとなったのだ
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