梟と猫

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 慌てて廊下に出れば、そこにはいつものメンバーが待っていた  同じクラスの元親と政宗  隣のクラスの慶次に幸村  全員が一緒のクラスになった事はないが、何故かいつも集まるメンバーだった 「オイ!もう予約入れちまったぞ!早くしろ」  イライラと腕組みをして足踏みをするのは政宗 「わかってるって、行こうぜ」  元親が肩を組んでなだめかけると、政宗は先に歩いて行ってしまった 「あれ?そういえば元就サンは?」 「あーアイツは風紀委員会。明日は服装検査だぜ~」  佐助の問いに答えた元親は、明日の検査を考えてうんざりとした表情を作った  このメンバー、違反の常習犯なのだ 「あ~またまつ姉ちゃんに怒鳴られる~」 「おめぇのはペット連れてる時点でアウトだっつーの」 「そうでござる!夢吉殿は本当に可愛らしいでござる!」 「旦那~今会話から100m離れてたよ」  ワイワイと騒ぎながら構内を出た時、胸ポケットに入れておいた携帯電話が震えた 「…」  メールで、相手は氏照兄からだった  氏政も氏照も会議で遅くなるという内容だった
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