梟と猫

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「あれ?お兄さんから?」  コクリと頷いて画面を見せれば、その内容に佐助がニカッと笑った 「今日は遊べるね。最近コタローったらアルバイト始めたりして付き合い悪いぜ」  小太郎は佐助の言葉に首を傾げた  自分はそんなに付き合いが悪かったかな?  そう思って佐助を見れば、佐助は愉しそうに歩いている 「…」 「ん?どうしたの」 「…」 「あそこ出てさぁ、皆新しい家族出来たじゃん?そりゃ良い事だけどさちょっと寂しかったりして」  佐助の言いたい事は分かる  佐助も小太郎も産まれてすぐに孤児院に預けられた  だから佐助の事は兄弟だと思っている  そんな彼の言葉に、小太郎は少しびっくりした 「…」
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