1──電話の向こうで

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  「ハナって前の携帯の番号覚えてるだろ?」 携帯を握っていたハナに、光志は一応聞いてみた。 「うん……」 「その番号に電話してみ? したら普通は、この番号は使われておりません、みたいなメッセージが聞こえくるでしょ。それが当たり前なんだけどよ、左手で右の肩を押さえながらその番号に何回も電話すると、あるとこに繋がるらしい……」 「本当に……? あるとこって?」 「おう、それがなんでもな、少女のとこに繋がるらしいんだ」  
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