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「ここんとこ天気荒れてたからな。
疲れてんじゃねぇか?」
「そうかも」
今日の晴天が嘘みたいに最近の海は荒れていた。
その時,指示を出すのはもちろんナミ。
空を,風を,海を,天候を感じるために,ナミは休むことなく常に屋根のない場所にいたのだ。
この船に航海士は一人しかいないので,誰も交代することも出来ず,ナミは働きっぱなしだった。
「お前も寝ろ。
支えててやるから俺に体重かけろ」
「ん,ごめん。
いい?」
「ああ」
ナミに疲れが溜まっていることは,仲間達はもちろんゾロにでもわかった。
いつもはここで構ってほしいのだが,さすがのゾロもそれは止めることにした。
天気も良いので部屋には戻らず,そのまま蜜柑畑での仮眠を勧めた。
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