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大陰陽師,安倍 晴明の末孫である安倍 昌浩が祖父の跡を継いでもう五年になる。
誰も昌浩を"晴明の孫"とは口にしなくなり"晴明の後継"と言うようになった。
ただ,雑妖達だけを除いて。
そんな昌浩も立派な青年になり,新たな十二神将の主と"朋友"になった。
「初めは宵藍なんて俺が呼んでも無視してたのに…」
ぱらりと書物をめくると,昌浩は後ろにいる人物を振り返った。
「月日が経つのは本当に早いね,天后」
「……そうですね」
天后は主をジッと見つめ,何かを訴えかけるような雰囲気を醸し出している。
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