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「少し疲れた」
と言った貴方は疲れた身体を私に預けて、
眠る。
力の抜けた肩が、
なんだか寂しそうで…
髪を撫でるくらいしか私にはできなくて…
もう一度、
二人が自由だった頃へ戻れたら…
今は時代と現実に追われ休む事さえ許されないまま、
心に傷だけが増えてゆくから、
せめて…
「お疲れ様」と声をかけて、
貴方の眠るその額にキスをして、
貴方の隣で朝が来るまで…
寄り添い眠る。
最初から決まっていた運命とか、
そんなものがあるとしたなら…
全て0にしよう?
何もかも貴方と二人で創って行きたい…
肩に寄りかかる、
貴方の疲れ果てた身体。
そっと抱きしめて、
「お疲れ様」
ってキスをして…
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