恋始..

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    だからあたしは何の情報も 無いまま、そこら辺を 散策することにしたの。     「どうしよう…。 このまま見付からなかったらあたし…」     俯き加減で歩くあたし。   そんな心配を胸に抱きながらも 人間の足で歩くことに 喜びを感じる。     「此れが、歩くって事なのね…」     人間にとったら当たり前の事。   だからこんなあたしを見たら 笑われるかしら?     だけど元植物のあたしから したらそれはスゴく嬉しい 事なのよね...     そんな思いを馳せていると   ≪きゃーっ、頑張って━!!   こっち向いて!! やった、一点入ったぁ!!≫     なんて言う女子の歓声 が聞こえてきた。     …‥煩くて堪らない。  
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