序章..

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    ≪この木はもう駄目だなぁ。 …毎年綺麗な椿を咲かせてたのに…もう寿命だな≫     ≪立派な木だったのにねぇ。 もって今年迄だね。…仕方無いけど、伐って新しい木を植えよう≫                       ━━━…ザァァ...     雨が、乾いた地を濡らし あたしに潤いを与えてくれる。     あたしは 長年この地で立派な椿を 咲かせてきたけれど それも今年.. あと二ヶ月で終わり…   ━━…皮肉よね。     でも、良いの。 あたしは花を付ける事で 皆の笑顔が見れたから。   それだけで     幸せ。    
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