序章..

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    ━━━…ザァァ     『うわっ、やべ…っ。 降って来やがった!!しゃあねぇ…此処で雨宿りすっか..』     そう言って 雨宿りに来た人間。     あたしの木の横には 丁度雨宿り出来るような 場所があったの。     『やべぇ…ついてねー俺。』   そして、制服に付いた 雨滴をタオルで拭う彼。     『当分止みそうにねぇな…。 寄り道なんてするんじゃなかった…そしたら今頃濡れずに帰れたかもしんねぇのに…』     彼はそう言って フッ..と視線をあたしに移す。   『こんなとこに椿あったんだな…。もう枯れかけてるけど』  
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