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「隼人、」
「あったか?」
「‥‥‥ない、ごめん」
雨に濡れた竜はすげぇ綺麗
でも憂いがあった
「竜、手出して?」
「は?」
怪訝そうに竜は
ゆっくり手をさしのべた
その小指に俺は
自分のピンキーをはめた
「は?」
「落ち着かねぇんだろ?
それはめとけ」
「お前は、これなくて平気なのか?」
「‥‥平気じゃないから竜のネックレス貸して?」
竜はおもむろにネックレスをはずして俺の首に手を回した
「ありがとう、隼人」
「こちらこそ?(笑)」
俺は竜を引き寄せ
ぎゅっと抱きしめた
「絶対見つかるから」
「ん。」
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