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最っ悪!!
今まで生きてきた中で一番気分が悪い!自慢じゃないけど、私の家は人形師の名家で、昔は最強の人形師と言われていた!なのに!
9番目って何よ!9番目って!
序列ってのは、前回の戦いでの順位で、9体居る人形の中で9番目ってのは…、一番弱い人形ってことじゃない!
「そう怒らないでください…。私とて、ふざけて戦ったわけではないのですから…。」
廊下をドスドス歩く私をなだめようとする、このピエロ!あんたのせいだっての!
「その前の戦いは!?」
「じ、序列でございますか…?」
「そうよ!それ以外にあると思うの!?」
「え、えぇと…。確か、9thだったような…。」
ピタリ。私はにっこりと微笑む。ふふ…。この野郎…♪
「もう、最悪!えぇ、最悪ですとも!!わかった!わかったわよ!もうあんたには頼らない!!私は私の力で最強の人形師を目指すわ!」
ふん!何よ!どうせ、その前も、そしてその前も最弱だったんでしょ!!
「あのー…。」
ドスドスと速歩きで自室に向かって行った彼女には、この後のピエロの呟きは聞こえなかった。
「最初の戦いは…、1stだったのですがね…。」
…、キリキリ…。
今、私は人形を自作中。あの人形が当てにならない限り、私が補うしかない…!キリングドール級までとは行かなくても、確実に相手の戦略を削ることはできる…!
「失礼しますよ。マスター。」
ギィ…。私の部屋のドアが開く。そこからは…、さっきの木偶の坊が…!
「マスター。まだ誓約が完全には終わってはいません。」
「…、なんですって…!?」
血だけじゃたりないっての!?この木偶の坊!でかいから燃費も悪いの!?
「私を、認めてくださいませ…。」
綺麗なお辞儀をする木偶の坊。これを…、拒否すれば…、死ぬでしょうね。最弱とは言っても、こいつはキリングドール。人を殺すことに特化した人形…。
「わかったわ。私はあなたを認めます。」
「ありがとうございます。さて、私は貴女をなんと呼べばよろしいでしょう?」
「…、は?マスターでいいでしょ?」
「それだけでは味気無いでしょう?せめて、名前だけでも教えていただければ、と。」
…、こいつ…。めんどくさいわ…。
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