~第 二 章~『 衝撃 』

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「遅くない?先生」 「本当だよね。涼ちゃん、呼んできてよ」 「何であたしなんだよ‥」 「今行ったらかなり空気的においしいよ」 「絶対おいしくないからっ!・・・って来た」  涼子は怜の笑いを追及した発言に呆れて前を向き、教師が入ってきたことに気付いた。 だが、その教師は次の授業の教科担任ではなく、2Dの担任、池上 明(いけがみ あきら)だった。教師がいるため、ざわめきこそしないが、この状況に不穏な顔をしている。 さらに、池上が非常に思い悩んだ顔をしているため、一層不穏さは増した。 彼は、溜め息を一つついたあと、口を開く。
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