~第 二 章~『 衝撃 』

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『放送します。先生方、至急職員室に来てください――、繰り返します、先生方――』 「ん?」  さきほど、昼食の最中に箸を落としてしまったがために、涼子は箸を水道で洗っていた。 周りから見ると、一瞬何をしているのだろうと問いかけたくなる光景だった。 涼子は訝しげに首をかしげた後、呟いた。それは、昼休憩のときに教師を招集する放送が流れるという少し珍しい状況への疑問ではなく、 「つか、昼食中だから皆職員室にいるだろ。無駄な行為だな」 その放送への、辛辣な意見だった。  教室に帰り、一緒に御飯を食べているメンバーがいるところに帰る。そして、横にいた友人、森 沙世(もり さよ)に尋ねる。
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