~第 二 章~『 衝撃 』

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「なあ、沙世。今の放送、何だろうな」 「あ、聞いてたの?涼子も」 「うん。こんな時間に先生招集なんて何かあったのかね」 「んー・・・、というか涼子時間無いよ。早く弁当食べた方が良いんじゃない?ただでさえ食べるの遅いんだし」 「のわっ!ヤバい!」  ふりかけの掛かった御飯を急いで涼子は口に入れる。 横で沙世が「汚いなー‥‥」と呆れて呟いたのは言うまでもない。  そうこうしているうちに、チャイムが鳴り、2Dの生徒は皆自分の席に戻る。 一応涼子は時間内に食べ終わることが出来、今は教科書を出して、自分の席でぼーっとしていた。  しかし、一向に次の教科担任が来る気配が無い。次第に教室がざわめきだした。 涼子も、後ろの神田 怜(かんだ れい)に話しかける。
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