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キャベツくんが歩いていると、向こうからぶたやまさんがやってきました。
ぶたやまさんは、だいぶおなかがすいていたのでしょう。きゃべつくんをみつけると、「いただきます。」も言わずに食べてしまいました。
むしゃむしゃむしゃ。
「ふうー。」
たべおわると、まんぞくそうに息を吐いて、目を閉じて、おなかを撫で回しています。
ぶたやまさんの手が止まりました。 (なにやら、おかしな手触りだぞ。)
自分のおなかが変なことになっているのです。
おそるおそる、目を開けてみると、なんということでしょう、ぶたやまさんのおなかは、みどりいろのキャベツになっているではありませんか。
「ブキャッ」
これは、ビックリしたときのぶたやまさんの口癖です。
「なんだこれは? ぼくのおなかが、きゃべつになっちまった。いったいぜんたいどういうわけだ。」
ぶたやまさんはわめきましたが、こたえてくれるはずの人物は、とっくのとうにおなかの中です。
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