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まだ来ねぇのか……。おせぇな。
どっか、店にでも入ってた方がいいか?
いや、それはそれでめんどくせぇ。
喫茶店とかに一人で入んのは嫌だしな。
つーか………暑い。
溶ける。8月だからしょうがねぇといえば、しょうがねえが。
地球温暖化の進行がやたらと早いせいだ、きっと。謝れ、人類。
いや……俺がさっきまで運動してたせいか?ま、どっちでもいいが。
考えるのもめんどくせぇ。どうせ俺はバカなんだ。気にする必要もねぇ。
………つーか、あいつはまだ来ねぇのか。
いっつも、いっつもだ。
俺はからかわれてるだけなのか?
そう考えると、癪に障る。
お、来た。噂をすればなんとやらだ。
「おはよー!いやー!寝坊しちゃってさ!セッちゃんも、相も変わらず馬糞みたいな臭いまき散らしてるみたいでひと安心。待った?」
朝倉麻美。
一応、俺の彼女だ。考えてる事はよく分からんが、面白いやつだ。
昔は、近所に住んでて一緒に遊んだ中だ。
いわゆる幼なじみ。
昔はこんな感じでは無かったが……いつからだったかは覚えてない。
付き合ってから、もう3年くらいになる。
「自分の彼氏をここまで貶めるのはお前ぐらいのもんだな……とりあえず……30分くらいか?かなり待った。つーか、お前はこの間もその理由で遅れたろ。少しは直す努力をしろ」
「いやー。休日ってさー、こう、まったりしてるじゃない?だから、ついつい寝ちゃうんだよねぇ。まったり日和ってやつ?」
「殴るぞ」
「やだー。セッちゃんこわーい。そんなんじゃ、みんなから嫌われちゃうよ?」
「話題を逸らすな。つーか、既に周りからは避けられてるから、特に気にしねぇよ」
最近は、喧嘩のし過ぎでかなり近隣からは目を付けられてるみたいだが。絡まれる率も高くなった。今朝もだ。
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