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遅刻ギリギリ。
よくぞ間に合ったな、自分。
到着後、すぐHRが開始。
担任のどうでもいいお話が始まる。
授業参観がうんちゃら。
どうせ僕の親は来ない。来ても困る。
そして、HRが終わるとすぐ授業。
一時限目は古典。
教師のあまりにも悪い喝舌に失望。そんでふて寝。
自家用の枕を取り出し、寝る。
この感触がたまらん。
教師の方も慣れているのか、何も言ってこない。
そのおかげで僕の意識はドリームランドへ旅立てる。
お休みなさい。
キンコーン。カーンコーン。キンコーン。カーンコーン。
…………む。
チャイムの音で起床。
おぉ。もう3時限目か。しかも終了の。大分寝過ぎたようだ。
と、遠くの席から誰か歩いてくる。
「相変わらず、また寝てんのか。枕も出して。お前進級出来なくなんぞ。大丈夫なんか?」
あぁ、お節介が来た。
こいつの名前は佐々木隆則。
入学時、出席番号が近かったとかそんな縁で仲良くなり、今では数少ない友達の一人。バスケ部所属。
頭もいいし、スポーツ万能。しかし、オタクだ。生粋の。
まぁ………根はイイ奴だ。
「タカ……まぁ、その点は問題ないよ。テスト前に詰め込むから。そうすりゃ、ある程度はイケるし。てなわけで、またノート貸してね」
「…………お前ホント廃人だな。先行き不安だ」
「タカに心配される筋合いはないよ」
「確かにな…………ま、いいや。ノートは貸す。で、代わりに何か奢れよ」
「う………わかったよ。今度ね。今度」
「楽しみにしとくわ。ちなみに、コウ。次限は体育」
「………マジか」
「マジ。ゴリがキレんぞ」
「…………急ぐか」
「そうしとけ」
即、時速4キロで走り出す。つまり、歩きより遅い速度で。
その結果、頭蓋骨が少しへこんだ。
鐘が鳴り響く。
1日の終了の合図を受け、生徒が帰り始める。
クソゴリめ…おもっきし殴りやがって。放課後になってもまだ痛むぞ。
いつか、仕返ししてやりたいが…………サイヤ人にでもなれないと無理だ。しかし、知り合いにクリリンがいた覚えはない。どうすれば奴を………
とゴリ殺しを画策している内に我が家に到着。
バッグをベッドに投げ、即ゲーム開始。
中古で買ったFF。なかなか面白い。
その後、飯を食い、風呂に入り、そして夜11時には就寝。
非常につまらん生活である。しかしそれが現状。
僕は怠惰の支配する、つまらない日常で生き続けるのだ。
なにか変化が起きない限りは。
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