第六章  鷹虎刹鬼くんの日常①

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「そう言わずに。もっとフレンドリーになった方がいいよ。そうした方が感じいいし」 「俺がニコニコしてたら、気持ち悪いだろ?」 「そうだね。気持ち悪いっていうか死んで欲しい」 「………とにかく遅刻に関しては、謝れ」 「さっき謝ったけどな。あ!そういえばセッちゃん、ドSだったっけ。じゃあ今度、あたしがわざわざメイドのコスプレして、謝ってあげよっか?申し訳ありませんでした、御主人様……って!」 …………ゴッ。 「いったー!なんで殴るの?」 「お前がバカな事ばっか言ってるからだ」 「冗談だよぅ………でも、ちょっと想像したでしょ?」 …………………ゴッ。 「痛いって!何なの、もう!セッちゃんのムッツリスケベ!」 ちょっと待て。それは無いだろう。どちらかといえば、オープンの方がいい。 「………と、とりあえず、行くぞ。今日は映画か?」 「あ、話題逸らした……まぁ、いいけど。今日はね、前から見たかった映画があるの。それも、原作が良くてね…………」 「分かった。行こう」 「あ、話聞いてないでしょ!だから……」 説教臭いのは相変わらずだ。ここだけは、昔っから変わらない。 他人の説教は聞かないくせに。要領のいいやつだ。全く。 「……で………になってるんだよ!凄いよね!………あれ?セッちゃん、怪我してるよ。頬のとこ……あ、もしかして…また喧嘩したの?」 バレたか。相変わらず、変に目ざといな。 「してねぇよ」 「嘘つき。喧嘩はもうしないってこないだ言ったのに」 俺の否定は無視か。 俺の嘘、そんなにわかりやすいのか…? 「………絡んできたのは、向こうだぞ」 「向こうからだろうと、何だろうと、喧嘩は禁止。分かった?」 「…………分かった」 「よし。じゃあ、行こっか」 コイツは…ホントに俺の事心配してんのか? わかんねえ奴だな…ホント。
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