第七章  鷹虎刹鬼くんの日常②

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ふふふ。 今日は朝からいい喧嘩だったな。 久々にスリルがあったし。楽しい事この上ない。 思わず笑みが零れる。他人が見たらその場で警察を呼びかねない、悪魔的な笑いだったが。   にしても、俺ってマジでドSなのか…? 特に自覚はねぇが。 しかし、喧嘩をしてる瞬間は楽しい。 そうだ。殴ってる瞬間が楽しいワケではねぇんだ。殴り殴られが楽しいんだ。 ……という事は、ドMなのか? 【ドSであり、ドMでもある】 最強だ。 常に楽しめるし。どっちの立場でも。 ………やめよ。何か気持ち悪くなってきた。 にしても……またアイツは遅刻か。 もう待ち合わせから一時間くらいになる。 アイツ、全然人の言う事聞いてねぇな。 あー。 早く図書館入りてぇな。暑いし。 早いとこ、夏休みの宿題終わらせなきゃなんねえし。 ………にしても、俺こんな真面目なキャラだったか? いつからだ? ………アイツと本格的に付き合い始めてから、かな…。 何か俺も丸くなっちまったなぁ……。 喧嘩の回数も減ったし、学校フケる回数も大分減ったしな。 あと、タバコも止めたしな。 考えてみると、アイツの影響デカいな。
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