第二章  坂崎コウ君の非日常①

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「おい、お前ら!静かにしろ!」 てめぇが静かにしろ。ハゲが。ハゲ菌が飛び散るだろうが。てめえのせいで日本のハゲ率が上昇したらどうすんだ。 リーブ21とかアデランスが儲かったら、どうすんだ。なんか嫌だろ。 と言いたくなるのを堪える。 あくまでクールに、冷静に、だ。 同じか? 何にせよ、僕は教師の前では優等生なのだ。いつも寝ている事以外は。 と考えている内に、転校生が入ってくる…………………………デカ! 身長いくつだ! 190…いや2mはありそうなデカさ。 逆三角形の肉体というわけではないが、全体的に重厚感のある体躯。威圧感がある。 マジでゴツいな…こいつ。 顔立ちはそんなに悪くない………が。 何だ。あの目つきの悪さは。 眼だけで人殺せるぞ。 教室がざわつく中、担任に言われ、転校生が黒板に名前を書き始める。
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