出会い

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未来は車椅子に乗っていた。その車椅子を瑛太が押していた。 中庭に足を運ぶと桜の花びらが風に散られていた。 未来は静かに見上げる。春の風を感じていた。 その様子に瑛太は何も言えなかった。 未来は、静かに手を広げると、そこに一枚の花びらがとまった。未来は優しく握り締めて体を少し後ろを向かせた。
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