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「?????」
ジャックは何のことかを聞き出そうとしたが必要はなかった。おばさんがペラペラとおしゃべりしてくるからだった。
「なんかあの会社呪われているみたいなのよね。」
「どうしてそう思うんですか?」
「どうしてって、そりゃあん・・・た・・・・・。」
「?どうかしましたか?」
「ジャック様でございますね。」
すると、背後から声をかけてきた人がいた。振り向くと、白髪まじりの髪をきちんと整えて、スーツをきた男が、黒塗りの車のそばにたっていた。
「そうですが、あなたは?」
「詳しいことは車の中でお話します。どうぞ。」
ジャックはおばさんに別れを告げ、とりあえず男の言われるまま車に乗り込んだ。
「先程は自己紹介もせずにすみませんでした。私社長の秘書をしておりますハモン・ナルテークと申します。本日は社長のためにわざわざ遠くからはるばる来てくださいましたことを感謝します。」
「あ、いえ、どうも。」
ジャックは車に揺られながらふと窓の外を眺めていた。
「ところで、カビィ氏は?」
実はジャックは電車を降りたところで、駅員に呼び止められたのだ。と言うのも、その駅員はカビィ氏から言付けをもらっていて、迎えに行くということだったが、結局こなかったため、直接向かうことにしたのだ。
「申し訳ありません。急の仕事が入ったため、私に迎えに行くように頼んだのです。」
「その仕事とは?」
「さあ、私もすぐにあなた様を迎えにいったため、そこまでは・・・・・・」
「そうですか・・・・・」
すると、目先200メートルのところに会社の門が見え、さらにその先には圧倒さを感じられるビルがそびえ立っていた。
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