春雪の頃

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「まだ少し寒いな」 『そうだねぇ』 そう言って優真は 首に巻いていたマフラーに顔を埋めていた。 「あぁ~寒いっ」 隣で小さくうずくまっている優真。 「なぁ由奈」 『何?優真?』 「俺、卒業したら 上京してミュージシャンって夢追い続けようって 思うんだ」 『本当に!?』 「おぅ!!みんなをあっと驚く大物のミュージシャンを目指したいんだ」 『優真ならきっと大物のミュージシャンになれるよ!!あたし応援するから♪』 「由奈がいてくれてよかった。おかげで夢も諦めなかったし」 『あたしなんもしてないよ?笑』 「側にいるだけでも感謝してんだぜ?笑」 優真は隣で小さく 凍えながら思い出や将来についてたくさん話してくれた。
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