17人が本棚に入れています
本棚に追加
私は裕香(ゆか)…私が入学した高校は地元でも評判の悪い学校だ。
私は中学ではどの高校にも入れないくらい頭が悪かった。
負けん気だけは強く、先生に就職しろと 言われたのが悔しく、勉強をした。U高校に入れたのが奇跡だと言われた。
初恋は入学して初日にした。
担任の先生だった。
亮輔先生…33歳…既婚者だった。
体育の先生で角刈り…声は大きく、何でもハキハキした人だった。
その先生に良く思われたかったのか、私は勉強に精を出した。
最初の中間テスト…500点満点中、487点。学年一位だった。
案の定、私は良輔先生に可愛がられた…
でもすぐに良輔先生は転勤…気持ちを伝える前に恋は終わった。
次に恋をしたのは兄貴と呼んでいたクラスメートだった。
兄貴は二番だった…テストの結果はいつも僅差で私がトップを維持していた…。
でも兄貴は…いつも私とは違い友達に囲まれていた…。
私は女友達のグループが好きではなかった。
話をする友達はいた…だが私はどのグループにも属さなかった…。
成績が良いグループ。
ギャルのグループ。
スポーツ万能のグループ。
ただ、話す友達は成績が良いグループの子が多かった。
兄貴は良く1人でいる私に話しをかけてきた。
兄貴が私の机に来ると続々男が寄ってきた。
女友達と話す機会はまるっきり減った…。
兄貴と話すのが楽しかった…だけど…最近、隣のクラスからちょくちょく顔を出しに来る女がいた。
女はサヤカ…兄貴の事が好きらしい…兄貴もまんざらではなかった…。
サヤカは最低な女だった…。私に「親友だよね…私…兄貴が好きなんだ。」と言ってきた。
兄貴って呼ぶのは私だけだったのに…とられてしまった……。
最初のコメントを投稿しよう!