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私は裕香(ゆか)…私が入学した高校は地元でも評判の悪い学校だ。
私は中学ではどの高校にも入れないくらい頭が悪かった。
負けん気だけは強く、先生に就職しろと 言われたのが悔しく、勉強をした。U高校に入れたのが奇跡だと言われた。
初恋は入学して初日にした。
担任の先生だった。
亮輔先生…33歳…既婚者だった。
体育の先生で角刈り…声は大きく、何でもハキハキした人だった。
その先生に良く思われたかったのか、私は勉強に精を出した。
最初の中間テスト…500点満点中、487点。学年一位だった。
案の定、私は良輔先生に可愛がられた…
でもすぐに良輔先生は転勤…気持ちを伝える前に恋は終わった。
次に恋をしたのは兄貴と呼んでいたクラスメートだった。
兄貴は二番だった…テストの結果はいつも僅差で私がトップを維持していた…。
でも兄貴は…いつも私とは違い友達に囲まれていた…。
私は女友達のグループが好きではなかった。
話をする友達はいた…だが私はどのグループにも属さなかった…。
成績が良いグループ。
ギャルのグループ。
スポーツ万能のグループ。
ただ、話す友達は成績が良いグループの子が多かった。
兄貴は良く1人でいる私に話しをかけてきた。
兄貴が私の机に来ると続々男が寄ってきた。
女友達と話す機会はまるっきり減った…。
兄貴と話すのが楽しかった…だけど…最近、隣のクラスからちょくちょく顔を出しに来る女がいた。
女はサヤカ…兄貴の事が好きらしい…兄貴もまんざらではなかった…。
サヤカは最低な女だった…。私に「親友だよね…私…兄貴が好きなんだ。」と言ってきた。
兄貴って呼ぶのは私だけだったのに…とられてしまった……。
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