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「此処は、2018年の5月21日だ。お前が入って来た年から数えれば10年後の世界、というわけ。信じられないかもしれないけど、お前は未来にトリップしたんだ。」 「10年、後…?嘘、だって、あたし普通に登校しようとして、」 「嘘なんかじゃない!クーデターで人間はロボットに殺されたんだ!」 高い声が其の場所に響いた。「止めなさい、悟!二度とそんなこと言っちゃ駄目!」と言葉が続く。梓の目に、瞳を潤わせて人形を抱きしめる小児の姿が見えた。 「クーデター…?」
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