日和絵

遣隋使

聖徳☆おにいさん
前のページの続きです。遣隋使っぽくなるように所々セリフを変えています。

｢おつり750円と福引き券になりまーす｣
｢あ、どうも｣
｢おっ、福引きもやってるのか。すごいぞ！1等は沖縄旅行！…沖縄ってどこだっけ｣
｢この間教えたばっかりしゃないですか…！南の方の県ですよ！｣
｢最近は県やら府やら面倒だなー、旅行は好きだけど。これ5枚で1回引けるってことは…｣
がさがさ
｢ひい、ふう、みい…14枚で3回！…いや、2回…か…｣
｢2回も引けてよかったですね！｣
妹子の指が3本立ちました(ちょっと古く言えばスリーピース)
｢ていうか…もう1枚300円分何か買えば…『3回』になる…よね…？｣
｢しませんよ？｣
妹子の指が2本になりました(まあ普通のピース)
｢…ねぇ、その指が1本ずつ減ってるの、何…？｣
｢仏の顔カウントダウンですよ｣
｢やっぱりー！怖っ！なんだよ無駄遣いだって言うなら妹子だって、『ムーメン』パン皿目当てにヤマギワパン買い続けてるじゃないかっ！｣
｢絶対もらえる系はいいんです。それに食パンは週に一斤買うことにしてるんですから！｣
｢うっ…わかったよ…じゃああとどの位でお皿が貰えるんだ？そのワクワクを少しは分けろ芋妹子！｣
｢はったおすぞ！あれは結構たまってて、今日の1ポイントを加算すると あと…｣
今日買った食パンのポイントシールを台紙にはると、あいている箇所は残り1個になりました。
｢…あと1ポイントということは…1週間後か。妹子用落とし穴でも掘って待つか…｣
｢ブッ殺すぞ！…太子｣
｢ん？｣
｢メロンパンとか食べたくありませんか…？“今”｣
｢えっ…まぁ300円分なら…｣
薄ら暗い取引が成立しました。
-おわり-