32人が本棚に入れています
本棚に追加
「私は進んでこの学校に馴染む気は無い。従って貴方たちの質問に答えるつもりも無い」
ぞんざいに言い放つと、周りは漸く理解したのか、質問を止めた。
そして嫌でも悟らされる。
彼女は正真正銘の、
“一匹狼”なのだと。
永遠を囲んでいた人だかりは次第に消え、各々席に着いた。
明日から嫌がらせを受けるかもな‥‥
それでも、永遠が独りを好む理由があった。
焦りのような慣れのような、葛藤を感じて、手元にあったやたら小難しい小説を広げた。
周りがその仕草に、また惹かれたのに気付かず。
最初のコメントを投稿しよう!