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「アンタが天羽間永遠?」
執務用の机に座る男は、居心地悪そうにソファーに腰掛ける永遠を見て言った。
永遠はもう無視しても無駄だと考えたのか、業とらしく溜め息をついてその男を見据える。
「愚問だな。貴方は本人かも分からないような人物を招き入れるのか?」
生徒会ということは、先輩なのだろう。
敬語を使うべきなのだろうが、永遠は思いのまま言い放つ。
「ふん‥思った通りの女だ。この俺に高圧的な態度、今までこんな女は見たことがない」
「どれだけ自意識過剰なのかは知らないが、私は貴方みたいな人を何度も見たことがある」
にべもない永遠の言葉に、副会長は苦笑する。
「私が嫌なら金輪際、私に近付かないことだな」
目の前の男は驚いた顔をして永遠を見詰めた。
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