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校舎の窓に見える黒い影の数々。
今はショートホームが終わった時間なのか、野次馬の生徒たちが窓際に押し掛けて編入生を一目見ようとしていた。
それらは女だけでなく、黒の学ラン姿の男もいる。
時期外れの編入生・永遠は、ここが本当に金持ち校なのかと疑いを持ったが、彼らの様子を見るには金持ち独特のオーラが滲み出ていた。
暫く佇んでいると、生徒指導の先生が永遠を誘導した。
永遠の姿が見えなくなると野次馬たちも次第に窓際から姿を消し、教室へと吸い込まれる。
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