ケンカ

2/3
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
  「カズ君のバカぁーー。」 ─バシッ. 「‥愛美もう知らないんだからッ!」 そう言って彼女─愛美は、去り際に俺にビンタをくらわせ走り去っていった。 そもそもなんでこんなことになったのかと言うと、事の発端は俺の何気ない一言が始まりだった。 「ねぇ、愛美って俺とくーたんどっちが大事なの?」 くーたん─とは人間ではない。愛美が可愛がっている飼い猫のことだ。 愛美がどれくらいくーたんを可愛がっているのかと言うと、何をするにも俺よりくーたんが先。つまり俺はくーたんの二の次ってわけだ。  
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!