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階段を上がっている時にハリセンの音が聞こえた。
「お袋のハリセンってさ、音がすごいけど、実際そこまで痛くないんだよ。」
私が階段からリビングの方を見ているのに気づいた涼介は振り返りそう言った。
「本当に??凄く痛そうだけど…」
「本当、親父達も少し大げさなだけだよ、俺も昔1回だけ叩かれた事あるけどそんなに痛くなかったし。」
「そっか、なら大丈夫だよね!」
「うん」
2階に上がり、涼介の部屋へ向かう。
「りょうすけの部屋??」
涼介の部屋のドアには、子供部屋のドアとかに飾る名前入りの木製のプレートがついていた。
「…親父の悪戯だ、こないだ親父に呼び出されて来たらついてたんだ…接着剤で直接ドアに貼ってあるからとれないんだ。」
「そっか、なんか可愛いね!」
他の部屋に似たようなプレートがついていた。
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