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「いや、今日のクリスマスパーティーに来るんだからさ、絶対怒られちゃうね、勉強しろって。明日から冬休みなのに…ドンマイ。」
「私の通知表ばっかり見て笑ってないで、小林のも見せてよ。」
私がそう言うと、小林はすんなり通知表を見せてくれた。
「……」
悔しいぐらいに4と5が多かった。
「奏、私も奏の通知表見たから、奏も私の通知表見ていいよ~成績悪くて恥ずかしいけど。」
美琴から通知表を受け取り開いて見て、さらに落ち込んだ。
小林程ではないが、美琴の通知表も4と5が沢山あった。
「………」
「あれ??奏、どうしたの??」
「美琴、しばらくそっとしておいてあげな。」
「分かった」
小林や美琴は2学期より確実に成績が上がっていて、私はかなり下がっていた。
成績の事に関しては落ち込んだが、明日から始まる冬休みと今晩あるクリスマスパーティーの事を考えたら元気が出た。
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