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「お兄さんいったい何がしたかったんだろう??」
握っていた手を開いて、中を確認してすぐにポケットにしまった。
「………」
「どうしたの奏??」
美琴が不思議そうに私の顔を見ている
「…ぷッ、ポケットからはみ出てるぞ。」
小林は私のコートのポケットからはみ出てる物を指差して笑っている。
「……笑うな!!」
はみ出てる物をポケットにもう一度しまう。
本当はいますぐにでも捨ててしまいたいけど、捨てる所がない。
「あっ奏ちゃん、これ渡すの忘れてた。」
校舎の方へ行ったはずのお兄さんが戻って来て紙袋を私に渡した。
「さっき渡したやつの上だから、涼介の好みそうなのチョイスしておいたから、それつけて今夜は頑張ってね。」
そう言ってまたお兄さんは校舎の方へ向かっていった。
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