クリスマス

18/20
前へ
/924ページ
次へ
「奏、凄い量だね。大変だったでしょ??」 待ち合わせの場所に着くと、私が買ってきた大量の物を見て心配している美琴と、待たされたのがよっぽど嫌だったのか… す ご く 不機嫌な顔をした小林がいた。 「…奏も来たし、早く帰って準備準備。」 美琴は私の押しているカートンの荷物を半分と、自分達が買った荷物を少し持ち歩き始める。 「…あの、美琴さ~ん荷物…」 美琴達が押していたカートンに残された大量の荷物をみて、小林が美琴に声をかける。 「小林君ごめんなさい、私これ以上持てないの…。」 確かに美琴の両手には大量の荷物がある 「…」 しばらく小林は黙って美琴の事を見て目で訴えていた。 「小林君…お願い」 「うッ……わ、分かった。持つから、持つからそんな目で見るなよ。」 小林は美琴の涙目上目づかいに負け、カートンの中の大量の荷物を持ってくれた。 「…ありがとう小林君。」 にっこりと満面の笑みを浮かべ小林にそう言うと小林の顔が赤くなった。
/924ページ

最初のコメントを投稿しよう!

869人が本棚に入れています
本棚に追加