高校生活の始まり✨

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高校生活の始まり✨

今日は新学期初日、昨日の入学式の余韻がまだ残っている。新入生の僕には。きっと手洗いで迎えが待っているのだろう。覚悟はしていたが、特にそんな様子もなく、なにやら平和で穏やかなこの先の高校生活を予感させた。今日は、始業式にホームルーム、授業はなく穏やかな天気に、ついついあくびの回数も多くなってしまう。ちなみに我が1年C組の担任は、この学校でも有名なくらい可愛いと噂されている黒木先生である。先生のほんわかとした雰囲気にますます眠気に襲われてしまう。そんな時、後ろの席の順が話しかけてきた。 順「なぁ、先生可愛いよな?」 僕「まぁな、でも初日からそんな事言うなよ…ん?確かに可愛い。」 順「綺麗というか、やっぱ可愛いって感じだよな?俺さ、なんか初日から毎日が楽しみになりそう。」 僕「まぁまぁ、そんなに興奮すんなって。」 順「わかったよ!それよりお前何か委員会とか部活入るつもりか?」 丁度クラス委員やら文化祭実行委員やらと委員会のメンバーを選んでいるところだ。新学期の初日の恒例行事という奴だろうか。皆面倒でなかなか役割が決まらず話が前に進まない。自分から進んでやりたくないのはみな僕と同じ気持ちのようだ。 僕「あんまりやりたくないなぁ、放課後の居残りとか嫌だしさ。だいち早く新しく買ったゲームクリアしなきゃいけないし。でも 部活は何かやるつもりだよ。順は?」 順「えっ?なぁどんな奴買ったんだよ?今日の帰り遊びにさ行っても良いか?」 僕「もちろんOK、じゃあ帰りに校門で」 二人のおしゃべりに気がついたのか先生がしゃべりだした。 黒木「敏弘君、順君、何か楽しそうですね。皆さんどうでしょうか?敏弘君には放送委員を順君には体育委員をやってもらおうと 思うのですが。」 生徒達「賛成!」  何故かこんな時だけクラスが一致団結するもので。教室のいたる所から拍手が響いた。 黒木「じゃあ二人に頑張ってもらいましょう。それではもう時間ですね。今日は、これで終わります。今日決まった委員の皆さんは、明日の放課後委員会がありますから、必ず出席するようにしてください。」 なんとも急な展開に唖然としてしまった。でも、決まってしまった事は仕方がないと自分を納得させて帰り支度を始めた。 でもなぜに僕が放送委員って、ちょっと違う気が。順だってどちらかっと言ったら、体育委員と言うよりかは、学級委員といった雰囲気の持ち主だ。
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