15人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
ジリリリリン…僕は、目覚まし時計の大きな音で目を覚ました。窓を開けると清々しい春の青空。
今日は高校の入学式だ。急いで真新しい制服に着替える。ワイシャツを着てズボンを履きネクタイを締める…
ネクタイの結び方が分からない。急いで階段を駆け下りた。
僕「ねぇ、母さんネクタイの結び方教えて!!」
母「あなたネクタイの結び方知らなかったの?」
敏弘「当たり前だよ、中学校は学ランだったし」
母「じゃあこっちに来なさい」
母はそういうと手際よく僕のネクタイを結んでくれた。
母「これでよし、案外似合うじゃない」
僕「そうかな?じゃあいってくるから入学式遅れない出来てくれよ。」
母「分かってるわ、ちゃんとお洒落して行きますから。」
僕「はいはい!じゃあ遅刻するからいってきます。」
母「いってらっしゃい」
僕は靴を履き急いで学校へと向かった。
学校へは家からすぐのバス停からバスに乗り15分の道のりだ。
バスの中には僕と同じ制服の人が何人か乗っていた。
純「敏弘おはよう」
友人の純が話しかけてきた。純は僕の親友でもある。中学校の三年間クラスが一緒で部活も同じ野球部だった。
僕「おはよ、朝から元気だよなお前は。」
順「あたりまえじゃん!今日から高校デビューだぜ?可愛い子がたくさんいたら良いよなっ!だろっ?」
僕「まぁな…てかお前今からそんな事考えてんのかよっ!」
純は昔から女のこの事ばかり考えている。しかしながらそんな対と度とは裏腹にどんな人よりも優しい心を持っていた。
純「はやく可愛い彼女作って充実した高校ライフを過ごすんだぁ。」
僕「そりゃ精々頑張ってくれよな。」
純「冷たいなぁ。」
そんなくだらない話をしているうちにバスは高校へと到着した。
最初のコメントを投稿しよう!