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バスを降りて僕たちはゆっくりと学校へと続く桜並木の坂道をゆっくりと歩き始めた。
僕「なぁ順、おれ達同じクラスだと良いよな。」
順「確かにな、やっぱ知らない人ばかりってのも嫌だし、敏弘がいれば心強いよ。」
僕「だな、確か今日正面玄関のところにクラス分けの表が掲示してあるらしいから早く見に行こうぜ。」
順「だな、早く行ってみようぜ。」
僕たちは、早足で校門を抜けて正面玄関へと向かった。
順「なぁ、おれ達の名前あったか?」
僕「今探してるよ。」
しばらく僕たちは必死に自分たちの名前を探した。
順「あった!敏弘の名前も。」
僕「どこどこ?」
順「ほら!1年C組、しかも席が前後ろじゃん。」
僕「本当だ。よかったぁ順と一緒で。」
順「だなっ。これからよろしくな。」
僕「おう、こちらこそよろしく。」
こんな話をしていると突然後ろから声をかけられた。
?「敏弘君?」
僕「ん?」
?「やっぱり敏弘君だ。お久しぶりだネッ、覚えてないかな?」
僕「…ごめん。本当に分かんないや。」
?「えぇー酷い!小学校のときはずっと一緒だったのに。」
僕「もしかして…綾ちゃん?」
綾「当たり!よく覚えてました。三年ぶりだね、ご無沙汰してます。」
彼女の名前は、大槻綾。小学校時代の幼馴染と言う奴だ。彼女は私立中学校に入学したためとなり街に引っ越してしまった。
それから一度も連絡はとった事は無かった。
僕「本当にお久しぶり。雰囲気全然違うから全然分からなかったよ。」
綾「本当に?可愛くなったでしょ?」
僕「はいはい。」
順「敏弘君、こちらはどなた?」
綾「ごめんなさい。綾っていいます。敏弘の幼馴染で。」
順「あのっ…可愛いですネッ。」
僕「順何を言ってるんだよ!」
綾「あっ!そろそろ入学式始まるから行こう。」
僕「そうだなっ!ところで綾はクラス分かった?」
綾「C組だよ?」
順「一緒だわ、おれ達3人今日から一緒じゃん。」
綾「本当だ。これからよろしくね、敏君、順君。」
俺「あぁ。」
順「よろしく!」
こうして懐かしい綾と親友の順と同じクラスになった僕は、何か楽しい高校生活を予感していた。校長先生の長い話を聞き入学式を聞き終えた僕たちは、ホームルームを終えて帰宅した。今日はなぜか疲れてしまった。明日から始まる高校生活本番にドキドキしながら僕は眠りにつたい。
続く
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