高校生活の始まり✨

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僕「ないよ、でも何か面白そうだし…見に行くだけだから付き合ってくれよ。」 順「まぁ…見に行くだけなら…」 すると注文したメニューを運んできた綾が話しに入ってきた。 綾「ねぇ、何2人で楽しそうに話してるの?混ぜてよ。」 順「今週末さ、敏弘とヨット部を見に行こうかって話してたんだよ。」 綾「へぇ、そうなんだ。ところでうちの学校ってヨット部なんてあったの?」 僕は、綾に順に話した事と同じ話をして聞かせた。 綾「へぇ、なんか私もヨット見てみたいなぁ。ほら、なんか皆で海に行ってみたいし!」 順「綾ちゃんも一緒に行こうよ!!男2人よりもやっぱ女っ気があったほうが楽しいし、いいだろ敏弘?」 僕「あぁ、じゃあ詳しい事は先生から聞いて後から連絡するから。」 綾「じゃあ携帯教えて!!」 すると綾は突然携帯電話を突き出した。 僕「なに?」 綾「なに?じゃないでしょ、番号とアドレス。」 順「じゃあ俺に送って、後から敏弘に送っておくから。」 綾「はい、これでよしっと。じゃ詳しい事分かったら連絡してね。ありがとうございました。」 綾は仕事に戻っていった。僕はつい二日前に携帯電話を買ったばかりで使い方がいまいち良く分からなかった。綾がやりたかったのは赤外線通信でアドレスを交換したかったのだろう。 順「綾ちゃんの番号とアドレス送ったからちゃんと登録しておけよ。」 僕「あぁ、すまん。」 順「携帯の使い方ちゃんと覚えなきゃな。」 僕「分かってるよ。」 こうして僕たち三人は週末にヨット部を見学しに行く事となった。しかし、部員ゼロの部活…どんなものなのだろうか?僕は期待よりも不安で胸がいっぱいになっていた。それよりも交換した綾のアドレス、メールしてもいいものだろうか? こうして敏弘の新高校生活の中に、早くも大きな変化が訪れようとしていた。 続く
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