4人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
砂糖を入れて飲んでみたけれど、口の中に残るのは、不安と混乱を表すカフェマキアート。
小さなコップを掻き混ぜれば、私の心も混ざりあい、解けていく。
でも、
それでも消えない焦燥感と、恐怖心。
いつかは砂糖の様に溶けるけど、底に残った砂糖が舞い上がる様に甘ったるい最後のヒトクチ。
せめて、この心の中だけはちゃんと混ざりあい、程良い甘さと苦味のカフェマキアートになりたい。
でも今はまだ、混乱の味。
最初のコメントを投稿しよう!