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彼女がこの学校に来てからの学校生活は、正直に言って楽しかった。
何気ない会話だけでも、なんだか楽しく思えた。
男同士で遊んでいる時とは少し違った時間の流れ。
少し乱暴な言葉使いだったけど、とても話し安かった。
髪は短く、目はキリッとしていて、美少女と言うよりは美少年と言った感じの彼女。
そんな彼女のことを、少しずつ好きになっていく自分がそこにいた。
僕が彼女のことを好きになり始めた丁度同じ頃から、彼女は僕に対して少しずつ冷たくなっていった。
なんで冷たくなったかは、僕には分からなかった。
彼女とはあまり話さなくなり、たまに話すと言っても、くだらないことでの言い争いだけだ。
別に俺はそれでも良かったと思っていた、彼女と言い争ってるのも、それはそれで楽しんでたし。
この状態は、冬休みの前まで続いた。
2学期の終業式、あの時まで…
第三章 離れゆく想い 完
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