第三章 離れゆく想い

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
彼女がこの学校に来てからの学校生活は、正直に言って楽しかった。 何気ない会話だけでも、なんだか楽しく思えた。 男同士で遊んでいる時とは少し違った時間の流れ。 少し乱暴な言葉使いだったけど、とても話し安かった。 髪は短く、目はキリッとしていて、美少女と言うよりは美少年と言った感じの彼女。 そんな彼女のことを、少しずつ好きになっていく自分がそこにいた。 僕が彼女のことを好きになり始めた丁度同じ頃から、彼女は僕に対して少しずつ冷たくなっていった。 なんで冷たくなったかは、僕には分からなかった。 彼女とはあまり話さなくなり、たまに話すと言っても、くだらないことでの言い争いだけだ。 別に俺はそれでも良かったと思っていた、彼女と言い争ってるのも、それはそれで楽しんでたし。 この状態は、冬休みの前まで続いた。 2学期の終業式、あの時まで…  第三章 離れゆく想い      完
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!