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ピンポーンと京香の家のチャイムを押した。
…返事がない…
麻樹も帰ってるみたいで、
泣き声が聞こえる。
玄関を開けて、
=おはようございます、=
っと言って玄関に入った
=…はい=
っと言う声と 共に旦那が麻樹をだっこして出てきた。
=すいません、昨日は私の相談にのってもらってて、
なんかそのまま寝ちゃってたみたいで気づいたら、
朝だったんですよ。
ホントすいません。=
っとウソをついた。
=……そぅだったん、帰ったら、おらんから心配してなぁ、
それならそぅとチャンと連絡ぐらいしてこいや、なぁ……ママ。=
っと優しく微笑んだ。
これなら大丈夫だなと思い
=ぢゃ、帰るわ。=
っと京香に言って玄関をでよぅとすると
服の裾を持たれよぅな気がして、振り向くと何か言いたげに京香がこっちを見てる
=うん?=
っと言うと
=………気を付けて帰ってな……=
っとうつむいたまま京香が呟いた。
=うん。ぢゃあね、バイバイ=
っと元気良く言って京香の家を出た。
それから、私は家に着き、すっかり明るくなってる部屋のカーテンを開けて、瞬から渡されたくしゃくしゃの紙きれをテーブルの上に置きながら、煙草に火をつけ店での出来事を思い返していた。
どのぐらいの時間が経ったかはわからないが…ふとお風呂にでも入ろうかなっと思って準備していると……。
チャイムがなった……。
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