3人暮らし

3/6
前へ
/115ページ
次へ
ピンポーンと京香の家のチャイムを押した。 …返事がない… 麻樹も帰ってるみたいで、 泣き声が聞こえる。 玄関を開けて、 =おはようございます、= っと言って玄関に入った =…はい= っと言う声と 共に旦那が麻樹をだっこして出てきた。 =すいません、昨日は私の相談にのってもらってて、 なんかそのまま寝ちゃってたみたいで気づいたら、 朝だったんですよ。 ホントすいません。= っとウソをついた。 =……そぅだったん、帰ったら、おらんから心配してなぁ、 それならそぅとチャンと連絡ぐらいしてこいや、なぁ……ママ。= っと優しく微笑んだ。 これなら大丈夫だなと思い =ぢゃ、帰るわ。= っと京香に言って玄関をでよぅとすると 服の裾を持たれよぅな気がして、振り向くと何か言いたげに京香がこっちを見てる =うん?= っと言うと =………気を付けて帰ってな……= っとうつむいたまま京香が呟いた。 =うん。ぢゃあね、バイバイ= っと元気良く言って京香の家を出た。 それから、私は家に着き、すっかり明るくなってる部屋のカーテンを開けて、瞬から渡されたくしゃくしゃの紙きれをテーブルの上に置きながら、煙草に火をつけ店での出来事を思い返していた。 どのぐらいの時間が経ったかはわからないが…ふとお風呂にでも入ろうかなっと思って準備していると……。 チャイムがなった……。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3808人が本棚に入れています
本棚に追加