俊太の本音

5/7
前へ
/115ページ
次へ
イライラしながら玄関のドアを開けた。 京香とお茶してくるって出てったはずの私が すごく早く帰ってきたので俊太はビックリしてた。 リビングに入るなり、 =ふざけんなぁ―っ= っと叫んだわたしに 俊太はビックリして、きょとんとした顔でこっちをみてる。 私の目から涙が止め度なくでてくる……。 力が抜けて? 力が入り過ぎて? よくわかんないが、 その場に、私はヘタリこんでしまった。 無言のまま抱きしめようとする俊太を跳ねのけ =俊太はウチのこと何だと思っとんなぁ―!= っと私は叫んだ。 =ナニがあったん?= っと冷静な俊太に余計に怒りが増し 俊太を睨みつけながら =どぅせ、お手伝いぐらいにしか思ってねんぢゃろっ! ぢゃけん、Hせんのんぢゃ! 他の子とはいっぱいするくせに、ウチとは出来んのはなんでなぁ~! 大嫌いぢゃ、俊太なんか!!= っと声にならない声で私は叫んだ。 俊太は凄く悲しそうな顔をしてた。 長い沈黙を断ち切ったのは俊太だった…………。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3808人が本棚に入れています
本棚に追加