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平凡。というのが相応しい。
いくらでもある町の一つ。
そこにあれ
《いや、彼と呼ぶのが正しいかも知れないが…》
は居た。
町の外れの古いレンガ造りの家。住んでいる生き物はネズミ位だろう。
埃が家の中をすっぽりと包み、全体が白っぽく見える。
その部屋の一室にたくさんのコードに繋がれた少年がある。
少年と呼ぶのが正確であるかはわからないが、見た限り、少年と呼ぶことにする。
銀の髪と瞳を持ち、
まだ成長しきっていないように見える顔立ち。
ヒトの形をしている。が、ヒトとは思えないモノ。
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