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言い合いをしている内に何とか傷は完全に塞がった。
『良かったぁ…っ
ヒック……もう…駄目かと思ったぁ…ゥ』
安心したら涙が溢れた。
怖かった…
僕の力で誰かが傷付く…
母が言っていた。
〝珀は力が有るから普通の子供達とは遊べないのよ?〟
僕が魔法を教わり上達して行くにつれてそれは母の口癖になっていた。
だから…本当はこんな公立の学校には通えないんだ…
でも…父が…〝普通の子と一緒に…〟と無理を言って…
『ごめ…なさィ……っ
もう、駄目だよ………!』
僕は…
人を傷付ける事しか出来ないよ…ッッ
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