血溜まりの中で

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…僕は何故涙を流しているんだろう? 怒られたワケじゃない。 ただ、目の前には横たわったお父さんとお母さんがいるだけ。 二人の身体の下には真っ赤な水溜まりが出来ていて、ピクリとも動かなくなっていた。 二人の側には、真っ赤な水が付いた長い包丁を持って、二人を笑いながら蹴り続けている人が居た。 僕に気付いていなかったのか、ふと僕を見ると一瞬ビクッと身を強ばらせたけど、ニヤリと笑うとそのまま逃げていった。 …僕は二人の側にたどり着き、そこから動けなくなった。そして、僕はそのまま気を失った。 赤い血溜まりの中、二人に抱き締められるように…
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