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悠斗「お~、た~まや~♪」
派手にブッ壊れた小刻み階段を見ながら、既に帰る用意を始めていた悠斗は楽しげにそう言った。もう血も涙もない。
美月「で悠斗っち、それ誰の盗撮写真集なの?」
そんな最中、着替えを入れたバッグを抱えながら美月が悠斗に尋ねる。
悠斗「いや、オレ全然知らねー。つーか見てねーし。まぁご丁寧にハードカバー掛けてあるしよ、上っ面で誰か判断しろって方が無理だろ。」
桜「まぁその通りだな。だがあの産廃の事だ、本当に美しい女性を盗撮した事は間違いあるまい。無駄に理想だけは高そうな面をしていたからな。」
悠斗「案外お前らの中の誰かだったりしてな。まぁ揃いも揃って美女ばかりだかんな、身に覚えはねーのか?」
ストレートど真ん中で聞き返す悠斗。
桜「私はされる側ではなく、悠斗に対して『する側』だからな!身に覚えなどこれ程もありはしない!」
悠斗「そーいやそうだな。おじさんも盗撮好きみてーだし、似た者親子ってか?」
桜「頼む、アレは…アレだけは忘れてくれぇぇぇぇ!!(泣)」
…どれだけあの写真集(桜の寝顔のヤツ)が凄かったのだろうか?目に涙を浮かべて懇願している。
棗「私はもし盗撮されていれば、あの害虫を抹殺する予定ですわ。というか、そんな気配は感じませんでしたわよ?」
さりげなく殺人予告をしている棗。まぁさすがに『神宮司グループの社長令嬢』を盗撮などというバカげた事はしないだろう。
…一般的な思考を持っていれば、だが。
瞳「右に同じだわ。というか、私達みたいに初等部の生徒を盗撮するなんて発想があった時点で鬼畜じゃない?」
違いない。
玲「私も特に無いわ。」
舞「私もなかったような気がするよ?」
瑠奈「私は日頃からそういう事に気を使って生活してたから、気配はバッチリ分かるよ!でも、私でもないな~。」
さすがは元・芸能人、マスコミ対策は今も活きているようである。
アルス「…私は…目立たない…タイプだから…。」
エルス「私も無いわね。常にアルスといるけど、そんな怪しいヤツは見掛けなかったわよ。」
というか、仮に見掛けたとしてもアナタならフル☆ボッコに出来ますよね?
忘れた方は読み返してみよう!
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