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…突拍子もない発言に、凍ったように動きをピタリと止めた悠斗。
と、突然何やら扉の外が騒がしくなった。
…ダダダダダダダダ…
それは足音らしく、徐々にその音は大きくなっていく。そして…
美月「…お嫁さんは私だよぉ!!!!」
バンと扉を開けたと同時に開口一番、美月は叫ぶように二人に向かって言った。
美月「昔私に言ったもんね!?結婚できるようになったら、絶対に美月ちゃんをお嫁さんにするって!!!!」
桜「…貴様、私というものがありながら…浮気に走っていたとはな…!!!!」
悠斗はまた凍り付いた。
悠斗「桜!!テメェマジでリアルにウザイ!!ようやく鎮火したと思っ…て…た…ああああああああああ!!??」
悠斗は見てはならないものを見てしまった。
桜から放たれるドス黒いオーラと、どこから取り出したのか、鈍く銀色に光る日本独特の武器の存在を…。
桜「天国だけじゃ飽き足らん!!三大異界巡りの旅に誘ってやるぅぅぅ!!!!」
…ちなみに、三大異界とは天国・地獄・煉獄(れんごく:魂が浄化する事もいたぶられる事もなく、永遠にたださ迷うだけの、ある意味では地獄よりも地獄)の事である。
悠斗「丁寧な説明どぉもぉぉぉぉぉぁぁああああああ!!!!??」
その後、悠斗の断末魔のような叫び声が響き渡ったのは言うまでもない…。
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